ネットをウロウロしていたら、スケートリンクの建設についての資料を見つけました。
某市の公共スケートリンク建設の検討のための委員会の資料でした。
地上設置の場合と半地下設置の場合の建設計画と建設費用が算出されており、地上の場合は11億円、半地下の場合は15億円とのこと。
半地下の場合は大きなメリットが2つあるようで、まず地下の部分は外気の気温の影響を受けづらいこと。暑い地域では、外が暑くなれば、アイススケートリンクを維持するための温度調節のためのランニングコストも高くなるのでしょう。
2つ目のメリットは、音が漏れにくいという点。なるほど、施設の周りの住民のことも考えると、大切なことです。
半地下のデメリットとしては、やはり建設費が高くなること。
掘った土も処分しなければなりませんし、掘削の際の転落防止の仮設の費用も必要、生活水の排水もポンプアップして排水しなければならなくなります。
リンクを削った氷なども搬出が大変になるというデメリットがあります。
こうして改めて、大きな建造物の計画を見るのは、普段の身近なものに対してあまり想像する機会のないものに想いをめぐらせるきっかけを与えてくれます。
年中通してアイススケートリンクとなっているところはそう多くはなく、冬季のみアイススケートリンクにしている体育館や屋外運動場は、季節が終わると氷を削って搬出したり、溶かした水を排水したりしています。
国際規定のサイズのアイススケートリンクは60m×30mで、この大きさで厚みが8cmあるとしたら、リンク上だけでも水の量は144キロリットルあることになります。
この量の氷が溶けて排水されるだなんて、排水管も逆に綺麗になりそうですね。