この季節になるといつも思い出すのですが、以前の学校では、体育館で行われる入学式や卒業式の飾り付けを、数人の教師と美術部やデザイン部の生徒が一緒になってやっていました。
メインの横断幕は布製のちゃんとしたものがあったものの、それ以外の場所に設置するものは手作りすることが多く。
それこそ大昔は、大判の画用紙などに「新入学おめでとう」とか「卒業おめでとう」というような言葉を一文字ずつ書いて、それを貼り合わせて横断幕風にしたり、周りに薄紙で作った花などを飾っていたりしたのですが、とにかく毛筆の上手な先生がいないと全然格好がつかなくて。
でも今はプリンタで簡単に文字を出力することができるので、生徒たちメインで進めても立派な飾り付けをすることができます。
画用紙などの厚手の紙にも綺麗に印刷できるプリンタは本当に助かりますね。
昔よりも性能が上がっているのか、紙詰まりなどの不具合も少なくなっているような。
自分で一文字ずつ文字を拡大して作ってもいいのですが、フリーソフトの『垂れ幕ちゃん』や『モジモジ君』などを利用すると、文字の大きさやバランスの調整がとても簡単に行えて便利です。
プリンタのメーカーがRICOH(リコー)なら、登録はちょっと面倒ですが、ネット上の『RICOH プリントアウトファクトリー』にあるPDFをダウンロードすることで、学校のみならず様々な行事に便利な掲示物やイラスト、小物を印刷することもできますよ。
家庭でもよく使うA4プリンタでもそこそこ大きな文字を印刷できますが、学校には倍の大きさの紙が給紙できるA3プリンタがあるので、そちらを主に活用していました。
体育館にその大きなプリンタを持ち込んで、その場で印刷する時の音や、生徒たちがまじめに、楽しそうに飾り付けに取り組んでいる声が広い体育館に響き渡る……そんな春の思い出です。